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権利放棄を駆使して投資元本がゼロになるのを防ぐ方法
「権利放棄」は、途中清算と同じです。回号が終わって結果判定時間になる前に、チケットの権利を放棄して売ってしまう事で、「途中清算」、「途中転売」と呼ばれることもあります。
できない会社がたまにありますが、顧客のトレードしやすさを考えるとやはり権利放棄はあったほうがいいので、ほとんどの会社で権利放棄ができるようになってきました。
呼び方は色々ですが、結果判定の前にどうも不利だというとき、損切りを早めにする戦略が使えるという事ですね。バイナリーオプションは、チケットを買うタイミングも、その回号のうちいつでも出来ますし、売るのも好きなときに出来るというわけです。
権利放棄の使い方、基本編
権利放棄を使うのは、主にラダータイプのオプションです。たとえば、6種類のチケットが売られているとして、その中のコールを一枚買っているとします。コールは買う権利で、為替レートが上がれば儲かるものです。そのチケットよりもレートが上がっていたらペイアウトですね。
そして、このレートが下がってきてしまい、損をしそうだとします。ラダータイプは回号終了までが2時間ありますから、こういう場面にはよく出くわします。そこで判断の結果、このチケットを売る事に(権利放棄)しようと決めたら、ここで売る事ができます。
この時、チケットの価格は「当たりそうなら高くなって」いますし、「外れそうなら安くなって」います。チケット価格はそれぞれ、刻一刻と為替レートの変化によって変わっていますが、判定時間が来るまでは外れそうなチケットでも価値は残っていて、0円にはなっていません。そこで売れば、元本全てを失うのを避けられるというわけです。
権利放棄の使い方、応用編
応用として、FXの「ドテン」みたいなやり方もあります。権利放棄をして損失を確定したら、その後に当たりそうなチケットを買い直し、判定時間に当たっていたらペイアウトを受け取る事ができますから、プラスにする可能性も高まります。この時、チケットに使ったお金がペイアウト額を上回らないように気を付けましょう。
または、この回号はやめてしまおうという判断も有効です。その時間帯に自分が想定していなかった動きがあったからこそ、思惑が外れたのですから、一旦休んで戦略を練り直す必要があるのでしょう。トレードを休んでもっと勝ちやすそうな回号を新たに探すのも、積極的な方法としておススメします。
オプション取引にも「休むも相場」という言葉が当てはまるのではないでしょうか。
豆知識
ところで、このチケットの価格の計算は「ブラックショールズ・モデル」という計算式でされています。難しいものですが、FX以外のほとんどのオプション商品で使われています。チケット代金は「プレミアム」と呼ばれています。
また、よく出てくる用語として、「今このチケットを売れば設けが出る状態」を「イン・ザ・マネー」と呼び、その反対で、「今チケットを売ったら損をしてしまう状態」を「アウト・オブ・ザ・マネー」と呼びますので、覚えておくといいでしょう。
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